
むー太郎との出会いは、GWに差し掛かる頃、以前働いていた会社で仲が良かったお姉さんから「もらって!!」と子猫4匹の写真付きでメッセージが来たのが始まりです。
1匹だけ黒が入っており、他の3匹は白ベース。黒い猫を飼うことに憧れていたわたしは、「黒いのでお願いします」とすぐに返信しました。
それもそのはず、猫の許容量を増やすために一軒家を購入したシングルマザーとはわたしのこと。早速、猫を探しているときに舞い込んできた願ってもない話でした。
初めましての時はこんな感じ。手のひらサイズです。

この子たちの詳細を聞いてみると、何やらその人の知り合いが山の中で箱に入った4匹の子猫とお母さん猫を発見したことが始まり。
おそらく、母猫の避妊手術を怠り、その結果子供を産んでしまったから親子もろとも山に捨てられたのでは?という推理でした。
地域的にも、「不要な猫は山に捨てればいい」と考える人が多いそうです。4月とはいえ東北は朝晩冷え込むこともしばしば。段ボールに入れられ、山中に遺棄するなんぞ殺したも同然です。
母猫は特に人間を怖がる素振りもなく、人間が子供を触り処置をしても怒らず、子を産む前は飼われていたんだろうなと、より悲しくなります。
最近は熊が里山まで下りてきて大変な被害になっている中でも、山の中に犬や猫を棄てて来るような非情な人間もいることは確かです。
餌をあげたらもうその人の責任。最後まで面倒を見ることは当たり前のことです。ただかわいいだけでは済みません、お金がかかることです。それができない人が多いこと。
たしかに、世の中には猫が好きな人、苦手な人がいます。「猫が好きな人」の中でも、責任を感じながら接する人と、そうでない人がいます。
猫が好きで、猫を飼育していても必要な知識がなく、避妊・去勢をしないままに複数の猫を飼っていると、みるみるうちに頭数が増えていきどうにもならなくなる「多頭飼育崩壊」
可愛いから、可哀相だからという理由で外にいる野良猫への餌やりで繁殖のサポートをしてしまうこともあります。

こうして増えてしまった猫たちは、正しい対処方法を知っている人のもとに行きつけば暖かい場所で暮らすことができますが、見つけられなかった場合、カラスや野生動物の餌となり、小さな命がいくつもなくなってしまうことになります。
このような猫たちを助けるために、地域のボランティアさんが日々活躍されています。寄付もあるようですが、実費もやむを得ない状況とのこと。全国のボランティア団体の活動については頭が上がりません。
ペットショップで展示されている猫を購入することもいいのですが、「保護猫を飼う」ということも選択肢に入れてみてください。
血統種ではないから、と言っても保護猫だって祖先はリビアヤマネコで同じですから。成猫の場合、誕生日や年齢などバックボーンがよくわからない子が多く、不安かもしれませんがそれぞれに個性があって楽しいです。
あなたが1頭でも里親に申し出てくれれば、ボランティアさんの空きが1つ増えて、さらに1頭を受け入れることができます。寒空の下で暮らす猫が1頭減ります。
今回見つかった母猫1匹、子猫4匹は離乳期頃まで母子一緒に暮らし、我が家も含めて3組の家庭に引き取られました。
むー太郎はすくすくと成長し、子猫だった影もないほどたくましく育ちました。やることがやんちゃなため、成猫になっても赤ちゃん扱いしてしまいます。
家の人間と布団が大好きですね。暇さえあれば膝の上や寝てるそばに来てフミフミからの、人間にペタッとくっついて寝る、が日課です。

よく言われるのが白黒猫は黒が多いと温厚な性格であるということ。むー太郎は黒多めのハチワレですがひたすらにビビりです。業者などの知らないおじさんが家に来ると、一目散に(トムとジェリーの追いかけっこレベルの速さ)意味の分からない場所に避難しています。
業者さんが帰った後でもまだまだ警戒してしばらくは出てきません。一方でみーちゃんは(アビシニアンぽい柄)ドーンとソファーに座って「ようこそ〜」と言わんばかりに一切動じず対応します。何なら、業者さんの荷物のにおいを嗅ぎに近寄りますww
こんなにも個体によって性格が違うのか〜と複数猫を飼うようになり思い知らされました。やはり、みーちゃんは史上稀にみるお利口さんです。
猫にもそれぞれに性格があるなあとしみじみ感じながら生活しています。
みんな幸せに暮らそうな~


コメント